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20150110-11 安達太良山

「道具は人から借りればいい、それで好きなら買えばいいんだ」
そんな一言で冬の安達太良山に連行されることに。
ハードシェルは中綿の入っていないボードウエアで代用。
シェルパンツは勢いで買ってしまった。
ワカンとピッケルを先輩から借りていざ。

ルート
(1日目)奥岳登山口9:40~勢至平~12:00くろがね小屋
(2日目)くろがね小屋7:30~8:50山頂~勢至平~11:30奥岳登山口

9:40奥岳登山口
 あだたら高原スキー場です。
 レジャー客を尻目に登山開始

 勢至平までは上りが続く。
 入山している人が多いため、十分踏み固められている。

10:40勢至平
 登りが終わると、四方平坦な場所に出る。勢至平です。
 風が強くて驚く。しかし強い時はこんなもんではないと脅される。
 本当に強風になるとホワイトアウトしてなにも見えず、傾斜が無いため方向感覚もなくなるそう。
 冬山、こわい。

 勢至平を抜けると川沿いを歩くことになる。(地図上では。目視はできない)
 途中で斜面をトラバースする箇所がありピッケルを出して練習。
 スノーシューを履いている人が多く、足場が潰れてしまっている。

 くろがね小屋まで凍結は全く無く、アイゼン・ワカンは不要だった。

12:00くろがね小屋
 でけー

 行動食で軽く昼食をとり、暇なので飲む。飲む。
 ロフトのような半個室が今日の寝床。

夕食はカレー。これが美味しい。おかわりも可。

 利用者の衣類が大量にぶら下がり、さながらチベットの祈祷旗のようだ?

 温泉はいかにも温泉という感じの硫黄泉。火山らしさを感じる。
 ただし脱衣所がものすごく寒いので注意。
 いい湯だけど、着込んでいるものを脱ぎ着するのが面倒なので2回しか入れなかった

 夜も常連さんらしき方々で大宴会が行われ消灯まで賑やか。
 
翌朝
 この日は雪。カメラを出すわけにもいかず山頂まで記録なし。
 小屋から先は凍結箇所もあり、滑落の危険もあるため、アイゼンを最初から装着。
 ピッケルを持って登ります。

8:50山頂直下
 今回は初心者もいるし、ここまでとしよう、ということに。
 天気が悪くても山頂(ではないが)に立つのは気持ちいい。
 山頂のいわゆる乳首。岩の塊です。

表面には超小型のエビの尻尾がびっしり

 調子に乗ってカメラを出していたらボタンが凍りつき使用不能に。

10:10勢至平
 頂上はあいかわらず雲の中だが、勢至平あたりで青空が見えてきた。
 木がずいぶん埋まっている。

11:30登山口
 すぐ側の岳温泉入口にある成駒というソースカツ丼屋へ。
 これがもう本当に肉厚で美味しくて。感動でした。

 ・・・狂ってる

腹ごしらえ完了、温泉へ
日本秘湯を守る会・新野地温泉

ここもくろがね小屋と同じく、硫黄温泉。
山の恩恵ですね。

部屋に入ると、りんごが人数分。
このおもてなしは嬉しい。

名物は露天風呂。
手作りの木道を歩いて行くと良い感じの浴槽が。
お湯が温度低めなので、脱出不能になります。
早朝入りに行ったら雪が積もってて足ジンジン。
それでも入る価値あり。
男性は内湯2野天1、女性は内湯2露天1野天1

湯船からは正面に鬼面山。
切れ落ちた稜線が立派です。
紅葉の季節は人気とか。

充実の山行でした。
冬山も良いな・・・

20140102-03 丹沢山塊

例によって先輩O氏の誘いを受け丹沢へ出発。
正月から登山とはいかに。

ルート
(1日目)宮ヶ瀬登山口~高畑山~本間ノ頭~丹沢山(みやま山荘)
(2日目)丹沢山~塔ノ岳~鍋割山~二俣~大倉


本厚木駅前から宮ヶ瀬行きのバスに乗る。
路面凍結のため、途中でバスを乗り換えた。

8:45宮ヶ瀬登山口
 この先の右手に登山口。


 元旦に降った雪が積もり、しかも踏跡なし。我々が一番乗りの様子。
 (後から知ったことだが、宮ヶ瀬から丹沢山に登る人はほとんどいないそう)
 迷う箇所は無い。

10:45高畑山
11:10金冷シ
 (大倉尾根にもあるが、どうやら今で言う『タマヒュン』な場所のこと?)
 見晴らしが良い。

ここから先、本間ノ頭、無名ノ頭、円山木ノ頭、太礼の頭、瀬戸沢ノ頭と小ピークが続く。
特に最初の本間ノ頭までは500mくらいの高度差があり、急坂が続く。
しかも積雪で滑る。非常に辛い。

13:15本間ノ頭
13:55円山木ノ頭
14:25太礼の頭
14:40瀬戸沢ノ頭

バテた。数歩で息切れする状態。
そこへもって丹沢山への最後の登りは200m程度で長い。追い打ち。
しかし怠惰な私、補給を怠り気力で登る。辛い。

15:30丹沢山山頂
 予定より30分遅れたが、雪のことを考えればまずまずのコースタイムか。
 みやま山荘に荷物を置いて一杯やって、夕日を眺める。

 ちょっと雲がかかっているけど富士山が綺麗。
 この時気温マイナス7℃。ものすごい寒い。

 
夕食は焼肉。
『みやま山荘』でgoogle画像検索すると食事の写真ばかり出てくる。美味しい山小屋なのだ。

 正月ということでお年玉(ご縁が入っている)
 女将さんの心温まる演出

翌朝
6:00朝食

6:50ご来光
 今年3回目のご来光。三浦半島、相模湾、江ノ島がよく見えた。
 ご来光がよく見えるのは客室で、地上からは木が邪魔で見えづらい。


 ほんのり紅富士

8:15昼食に鍋割山荘の鍋焼うどんを食べるため、この日はゆっくり出発。
 通常営業の富士山

気持ちいい稜線。塔ノ岳を目指す。
こちら側はかなり踏まれているため、凍結箇所がある。チェーンスパイクや軽アイゼンがあると楽に歩ける。

9:15塔ノ岳

9:35塔ノ岳~金冷シの間でチャンプに遭遇
 オーラが違います


富士山を眺めながら鍋割山方面へ

左から蛭ヶ岳、不動ノ峰、丹沢山

10:45鍋割山荘
 ちょっと混み始めたくらいで到着。
 ほぼ順番待ち無しで鍋焼きうどんを頂いた。
 さすがにこちら側は賑わっている。

絶品

11:20下山開始
 南側斜面なので雪や霜が溶けぬかるんでいる箇所がある。
 しかし日陰は凍結していたりするので注意。
12:05二俣分岐
 下ったあとの林道歩きが地味に長いので世間話などしながら乗り切ろう。
12:45二俣
14:00大倉


雪、夕日、ご来光、富士山、旨い食事と充実した山行でした。
いい年になりそうです。